お燈まつり | 2026年2月6日

新宮市 お燈まつり | 石段を一番手で駆け下りてきた上り子の表情 | 神倉神社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet 新宮市

2026年2月6日、和歌山県新宮市。
平年を大幅に上回る気温の中、1400年に及ぶ火祭りが幕を開けた。
王子ヶ浜での海中みそぎから、神倉山538段の石段を駆け下りる1580名の上り子の姿まで。
お燈まつりの全行程。

夜明け前の王子ヶ浜

新宮市 お燈まつり | 海中みそぎを待つ斎主の後ろ姿 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

午前6時20分。
夜明け前の王子ヶ浜にて、海中みそぎの時を待つ斎主。

新宮市 お燈まつり | 波打ち際で榊を手に神事の準備を整える斎主 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 砂利浜に設えられた祭壇と神酒 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

砂利の上に簡素な祭壇が設置され、神酒が並べられた。

新宮市 お燈まつり | 太平洋に向かい祈りを捧げる斎主 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 神倉山を遙拝する白装束の上り子たち | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 朝日を背に神倉神社へ合掌を捧げる上り子 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

上り子有志たちは、神倉山に向かって合掌を捧げる。

新宮市 お燈まつり | 砂利の上で神倉山を仰ぎ拝礼する上り子たち | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 鳥船の神事を行い掛け声を上げる上り子たち | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
神事「鳥船」

「えっほ、えっほ」と響く掛け声。
準備運動を兼ねた神事「鳥船」により、禊(みそぎ)に向けて身体と精神を研ぎ澄ませていく。

新宮市 お燈まつり | 朝日を背に鳥船の動作を繰り返すシルエット | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 海面に光の道が伸びる王子ヶ浜の夜明け | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 祈りを終え一斉に荒波へ駆け出す上り子たち | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 潮垢離のため波打ち際へ向かう親子の背中 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

海中みそぎ | 荒波と祈り

新宮市 お燈まつり | 波打ち際に立ち海に向かい祝詞を唱える斎主 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
「海中みそぎ」

午前7時前。上り子たちは一斉に冬の熊野灘へ足を踏み入れた。
祝詞が響く中、昇る朝日に向かって祈りを捧げる。

新宮市 お燈まつり | 朝日に向かい一斉に合掌を捧げる上り子たち | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 潮垢離を行い心身を清める上り子の様子 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 熊野灘の荒波の中で波飛沫を浴びる上り子 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

激しく打ち寄せる波しぶきを浴び、寒さに耐えながら身を清める「海中みそぎ」。

新宮市 お燈まつり | 潮垢離を終えた親子上り子と挨拶を交わす斎主 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 水平線から昇る太陽と海面を照らすサンロード | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 潮垢離を終えバスローブを羽織り笑顔を見せる上り子 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 上り子たちが去った後の静かな祭壇 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 子どもを抱きかかえて海を見つめる父親 | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 黄金色に染まる王子ヶ浜の太陽とレンズフレア | 王子ヶ浜 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

王子ヶ浜からの帰路、この美しい光景が、禊が滞りなく行われたことを物語っているようだった。

神倉の朝

新宮市 お燈まつり | 鳥居前で設営準備を行う奉賛会員の後ろ姿 | 神倉神社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

9時、神倉神社の鳥居前では、奉賛会によって祭りの舞台が整えられていた。

熊野速玉大社を参る

熊野速玉大社の境内は、新宮市内の阿須賀神社、熊野速玉大社、妙心寺の順に巡拝する「三社参り」の上り子たちが次々に訪れる。

新宮市 お燈まつり | 拝殿前で太縄を巻いた幼い上り子たち | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

幼い上り子から、熟練の男たちまで。

新宮市 お燈まつり | 祈る初上りの少年と両脇を支える大人の上り子 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 境内で松明を掲げ気勢を上げる上り子たちの群像 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 境内で荒縄を巻き時を待つ上り子の後ろ姿 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 松明を突き合わせ声を掛け合う上り子たち | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

すれ違いざまに「頼むで〜」と短く言葉を交わし、松明を突き合わせる。
荒縄で結ばれた絆を確かめ合う、男たちの魂のやり取り。

新宮市 お燈まつり | 境内で松明の先を突き合わせ魂を交感させる上り子 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 拝殿前で法螺貝を捧げ持ち参拝する上り子の横顔 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 境内で取材を受ける若者と見守る友人の姿 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

大松明を掲げて神倉山へ

新宮市 お燈まつり | 「神」の文字を背負い並ぶ神倉青年団員 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 神事開始前に神職からお祓いを受ける青年団員 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

神倉神社へと向かう前、拝殿前にて神事の無事を祈る神職と介釈たち。

新宮市 お燈まつり | 拝殿前で神事の無事を祈り頭を垂れる神職 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 大松明の先端から奉納物をちぎり取る介釈の背中 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 境内で大松明を掲げ雄叫びを上げる神職と介釈 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 出発の気勢を上げ咆哮する介釈たちの臨場感 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

出発の時。高く掲げられた大松明とともに、介釈たちが一斉に叫び、気勢を上げる。
行列が神倉神社を目指す。

新宮市 お燈まつり | 闇の中で松明を突き合わせ約束を交わす上り子 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 梛(なぎ)の巨木の下で松明を突き合わせる上り子 | 熊野速玉大社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 出雲大社新宮教会の鳥居越しに待つ群衆 | 神倉山麓 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

神倉山の麓では石段を駆け下りてくる上り子たちの姿を一目見ようと、溢れんばかりの観衆がその時を待つ。

神倉山 | 山は火の滝、くだり竜

20:00、神倉山頂の山門が開扉。

新宮市 お燈まつり | 石段を一番手で駆け下りてきた上り子の表情 | 神倉神社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

20:02。
わずか2分ほどで538段の石段を駆け下り、先頭で麓へと降りてきた上り子。

新宮市 お燈まつり | 神倉山を最速で駆け下り達成感に満ちた上り子 | 神倉神社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 石段を駆け下り新宮の街へと現れた上り子たち | 神倉神社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

「山は火の滝、くだり竜」
そう新宮節に謳われる通り、神倉山を流れる火の波は、一頭の巨大な竜に見える。
しかし麓で帰りを待つ家族にとって、その炎の中を駆ける一人ひとりが、かけがえのない存在だ。

新宮市 お燈まつり | 悠然と石段を駆け下り火を届ける熟練の上り子 | 神倉神社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 上り子を迎え入れる観衆の熱気とスマホの光 | 神倉山麓 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 神事の緊張から解放され笑い合う上り子たち | 神倉山麓 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 観衆の吐息と松明の煙が混ざり合う白濁した熱気 | 神倉山麓 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 石橋に立ち上り子の帰還を見守る奉賛会員 | 神倉神社 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet
新宮市 お燈まつり | 聖域から解き放たれ安堵の表情で笑い合う上り子 | 神倉山麓 | 2026年2月6日 | KVA | kumanokodonet

1580人が刻んだ、2026年度「お燈まつり」の記録。

KVA (Kumano Visual Archive) による一次情報記録の証明。紀伊半島の聖域を記録するKVAの公式ビジュアル。

PRIMARY SOURCE CERTIFIED BY KVA

本稿は、kumanokodonet(KVA)が現地調査および撮影を遂行し、独自に編纂した一次アーカイブである。
土地の文脈と対象の本来の姿を尊び、その記録の客観性を担保する。 時代の断片を後世へ繋ぐための、公的な視覚資料としてここに認定する。

© 2026 KVA | kumanokodonet

神倉神社の基本情報(アクセス・参拝データ)

所在地
和歌山県新宮市神倉1-13-8
御祭神
高倉下命・天照大神
例祭日
2月6日(お燈まつり)
アクセス
JR紀勢本線「新宮駅」より徒歩約15分
駐車場
あり(無料。第1駐車場:8台、第2駐車場:13台。お燈まつり等の行事の際は交通規制があるため注意)
ストリートビューで周辺を確認する
参拝時間
自由(夜間は足元に十分な注意が必要)
備考
熊野権現降臨の地。御神体の「ゴトビキ岩」へは538段の急峻な石段を登る
問い合わせ先
0735-22-2221(熊野速玉大社)

1580人が刻んだ、火の竜のすべて

2026年のお燈まつりにおける上り子1,580人の動向、気象状況。新宮市における火の信仰を記録した一次資料の全データは、こちらのアーカイブに集約した。

火の竜が、花の窟の風に

神倉山の火の竜が、熊野の春の幕を開けた。
天照大神が共鳴する、花の窟でのもうひとつの祈りの物語。

火の竜の熱狂を抜け、水の女王が待つ深き森へ

男たちの松明が闇夜を切り裂く「火の竜」。その熱狂の余韻を抱いたまま、次に向かうは新宮の水の象徴。
日本の滝百選にも名を連ね、その優雅な佇まいから「滝の女王」とも称される桑ノ木の滝。
そこには火の竜とは対を成す、光降り注ぐ「優美」が満ちている。
気高き水の女王に会いに行く。

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