神倉神社。石段と、ゴトビキ岩と、竹ぼうき。

断崖に建つ神倉神社の社殿とゴトビキ岩 新宮市

新宮、神倉神社。
朝の竹ぼうき、燃える男達、春告げる桜。
様々な表情を見せてくれる、神倉山の頂きへ。

麓の社務所と地主神

朝の陽光が壁面を照らす社務所
社務所の軒下に下がる太い注連縄
社務所の窓口
社務所窓越しに見る注連縄張り替えの展示写真
額に飾られた「ゴトビキ岩の注連縄張替え作業」の写真。
麓に鎮座する神倉三宝大荒神の社

朝の木漏れ日が落ちる社務所に立ち寄り、地主神である神倉三宝大荒神に手を合わせる。
ここから、聖域の頂きを目指す。

538段の急峻な石段

石段の起点に立つ朱塗りの鳥居
登り口から見上げる急峻な石段
源頼朝の寄進と伝わる538段の峻烈な石畳。

見上げるような急峻な石段。
少年の頃は何も考えずに駆け上がっていたこの坂も、今は油断すれば這いつくばってしまいそうだ。

石段中腹に鎮座する火神社の祠

中腹に佇む「火神社(中ノ地蔵堂)」を過ぎれば、斜面はようやく穏やかさを見せ始める。

自然石を積み上げた険しい傾斜の石段

息を整え、さらに先へ。

山肌に沿って続く不揃いな石畳
石段を登り切った山頂の鳥居
山頂の鳥居から差し込む朝の光の筋

木々の間から覗く真っ赤な鳥居が、頂上に辿り着いたことを知らせてくれた。

御神体ゴトビキ岩と境内

竹ぼうきで境内を掃き清める奉仕者
祭りを目前に控え、参道を掃き清める奉仕者たち。

この日は神倉山の冬の風物詩、「お燈祭り」を目前に控えた日。
境内では、有志の方々が丁寧に清掃に励んでいた。
その竹ぼうきの音が、朝の聖域に心地よく木霊する。

御神体ゴトビキ岩と虹色のレンズフレア
断崖に建つ神倉神社の社殿とゴトビキ岩

ようやく辿り着いた、巨大なゴトビキ岩と朱色の社殿。

神倉山の四季と景観

満開の桜越しに仰ぐ神倉神社と御神体ゴトビキ岩
春には満開の桜が、ゴトビキ岩に華やかな彩りを添える。

冬の光景も良いが、4月になれば桜が春を告げてくれる。

夜の石段を彩る和傘の灯り
2025年2月、神域を染め上げた期間限定のライトアップ。
夜の境内に展示された和傘の灯り

2025年2月。期間限定で石段を彩った「和傘の灯り」。
闇に浮かぶ幻想的な色彩が、神域の夜を束の間、華やかに染め上げていた。

帰り道

法被姿でゴトビキ岩を仰ぐ奉仕者の後ろ姿
山頂の鳥居を包む強い朝の光
女坂の石畳で羽を休めるキジバト

帰路は、重いカメラ機材を背負っていることもあり、急な下りの石段を避けて、緩やかな女坂を選んだ。
ふと見れば、キジバトも同じように女坂を利用していた。

女坂から見下ろす急峻な石段

その途中から覗く、先ほど登ってきた石段は、下から見るよりもずっと険しく、神倉山の厳しさを改めて物語っている。

境内出口の朱色の鳥居

麓の鳥居が見えた。 鳥居をくぐり抜ければ、また穏やかな日常が待っている。

それでも、振り返ればまた新しい誰かが、その頂きを目指して歩き出していく。

石段の入り口に立つ二人組の人物

神倉神社の基本情報

所在地
和歌山県新宮市神倉1-13-8
御祭神
高倉下命・天照大神
例祭日
2月6日(お燈まつり)
アクセス
JR紀勢本線「新宮駅」より徒歩約15分
駐車場
あり(無料。第1駐車場:8台、第2駐車場:13台。お燈まつり等の行事の際は交通規制があるため注意)
神倉神社の第一駐車場
ストリートビューで周辺を確認する
参拝時間
自由(夜間は足元に十分な注意が必要)
備考
熊野権現降臨の地。御神体の「ゴトビキ岩」へは538段の急峻な石段を登る
問い合わせ先
0735-22-2221(熊野速玉大社)

お燈まつり | 538段の石段を舞台とした火祭り

神倉神社の参道である538段の急峻な石段は、毎年2月6日に執り行われるお燈まつりの舞台となる。
約1,600人の上り子が松明を手に駆け下りる勇壮な神事。
祭礼の起源や歴史、そしてお燈まつり 2026の最新の全貌を公開している。

桑ノ木の滝 | 巨岩と対をなす新宮の名瀑

神倉神社の巨石信仰とは異なる、新宮のもう一つの自然の象徴である桑ノ木の滝
高田川の支流、桑の木渓谷の奥に位置する日本の滝百選の一つ。
桑ノ木の滝と、その周囲の環境をまとめている。

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