新宮、神倉神社。
朝の竹ぼうき、燃える男達、春告げる桜。
様々な表情を見せてくれる、神倉山の頂きへ。
麓の社務所と地主神





朝の木漏れ日が落ちる社務所に立ち寄り、地主神である神倉三宝大荒神に手を合わせる。
ここから、聖域の頂きを目指す。
538段の急峻な石段


見上げるような急峻な石段。
少年の頃は何も考えずに駆け上がっていたこの坂も、今は油断すれば這いつくばってしまいそうだ。

中腹に佇む「火神社(中ノ地蔵堂)」を過ぎれば、斜面はようやく穏やかさを見せ始める。

息を整え、さらに先へ。



木々の間から覗く真っ赤な鳥居が、頂上に辿り着いたことを知らせてくれた。
御神体ゴトビキ岩と境内

この日は神倉山の冬の風物詩、「お燈祭り」を目前に控えた日。
境内では、有志の方々が丁寧に清掃に励んでいた。
その竹ぼうきの音が、朝の聖域に心地よく木霊する。


ようやく辿り着いた、巨大なゴトビキ岩と朱色の社殿。
神倉山の四季と景観

冬の光景も良いが、4月になれば桜が春を告げてくれる。


2025年2月。期間限定で石段を彩った「和傘の灯り」。
闇に浮かぶ幻想的な色彩が、神域の夜を束の間、華やかに染め上げていた。
帰り道



帰路は、重いカメラ機材を背負っていることもあり、急な下りの石段を避けて、緩やかな女坂を選んだ。
ふと見れば、キジバトも同じように女坂を利用していた。

その途中から覗く、先ほど登ってきた石段は、下から見るよりもずっと険しく、神倉山の厳しさを改めて物語っている。

麓の鳥居が見えた。 鳥居をくぐり抜ければ、また穏やかな日常が待っている。
それでも、振り返ればまた新しい誰かが、その頂きを目指して歩き出していく。

神倉神社の基本情報
- 所在地
- 和歌山県新宮市神倉1-13-8
- 御祭神
- 高倉下命・天照大神
- 例祭日
- 2月6日(お燈まつり)
- アクセス
- JR紀勢本線「新宮駅」より徒歩約15分
- 駐車場
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あり(無料。第1駐車場:8台、第2駐車場:13台。お燈まつり等の行事の際は交通規制があるため注意)
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- 参拝時間
- 自由(夜間は足元に十分な注意が必要)
- 備考
- 熊野権現降臨の地。御神体の「ゴトビキ岩」へは538段の急峻な石段を登る
- 問い合わせ先
- 0735-22-2221(熊野速玉大社)
お燈まつり | 538段の石段を舞台とした火祭り
神倉神社の参道である538段の急峻な石段は、毎年2月6日に執り行われるお燈まつりの舞台となる。
約1,600人の上り子が松明を手に駆け下りる勇壮な神事。
祭礼の起源や歴史、そしてお燈まつり 2026の最新の全貌を公開している。
桑ノ木の滝 | 巨岩と対をなす新宮の名瀑
神倉神社の巨石信仰とは異なる、新宮のもう一つの自然の象徴である桑ノ木の滝。
高田川の支流、桑の木渓谷の奥に位置する日本の滝百選の一つ。
桑ノ木の滝と、その周囲の環境をまとめている。





