天満天神社の例大祭。古座流の獅子舞と、お弓神事、そして宙を舞う「食パン」。

那智勝浦町天満(Tenma, Nachikatsuura):天満天神社例大祭、古座流獅子舞とお弓神事の記録

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満、線路沿いの高台に鎮座する天満天神社にて執り行われる例大祭の記録。2月21日の宵宮から始まり、町内約100カ所の事業所を巡る「地下回し(じげまわし)」から、22日の本宮における古座流獅子舞奉納、そして直径約2メートルの的を射抜く「お弓神事」へと続く。天満交友会の若衆や女性たちが奏でる笛の音、そして1斤の食パンが宙を舞う熱狂の餅まき。kumanokodonetは、伝統の誇りと地域のユーモアが共生する、この地特有の祝祭の空気をアーカイブする。

那智勝浦町、天満。冬の青空の下、日の丸が翻る天満天神社の境内は、一年に一度の活気に包まれる。

古座流の獅子舞が舞い、直径約2メートルの的を射抜くお弓神事の音が響く。この地で生きる人々が、世代を超えて受け継いできた天満の祭り。

kumanokodonetが目指すのは、祭りの記録ではなく、数十年後もこの祭りの光景を伝えられる、未来へのアーカイブ。

朝の光に包まれる天満天神社

那智勝浦町天満の産土神、天満天神社の入口に掲げられた祝祭の日の丸。青く澄み渡った冬空を背景に、例大祭の始まりを告げる旗が誇らしく翻る情景。地名の由来ともなった古社に流れる、清々しい朝の空気を捉えた一枚。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

那智勝浦町天満。線路沿いの道から石段を上がった先に、天満天神社の境内が広がる。
例大祭の朝、参道の入り口には祝祭の日の丸が掲げられ、澄み渡った冬空に誇らしく翻っていた。

天満天神社の石段を粛々と登る神職の背中。注連縄の紙垂越しに差し込む陽光が、レンズの中で虹色のフレアを形成し、神域へと続く道筋を幻想的に照らし出す。神事の厳かさと、自然が織りなす奇跡的な光が交差した瞬間。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

石段を歩む神職の背中を、冬の柔らかな陽光が照らし出す。注連縄の紙垂越しに差し込む光が、神域へと続く道筋に穏やかな色彩を添える。

天満天神社の境内に立つ、クスノキとホルトノキが根元で一体となった巨大な御神木。ホルトノキの根がクスノキを抱きかかえるように寄り添うその姿に、注連縄と紙垂が巻かれ、土地の守り神としての圧倒的な生命力と深い信仰を感じさせる光景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

境内には、クスノキとホルトノキが根元で一体となった巨大な御神木がそびえ立つ。互いに寄り添い、抱きかかえ合うようなその生命力溢れる姿は、古くからこの地を守り、人々の信仰を集めてきた産土神(うぶすながみ)の象徴のようだ。

天満天神社の例大祭にて、クスノキとホルトノキが寄り添う巨木の脇を粛々と歩む神職。冬の木漏れ日が境内の深い緑と赤い装束にコントラストを描き、古くから天満の町を見守ってきた神域の静謐な空気感を捉えた情景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

伝統を背負う者たちの決意

天満天神社の本殿前で、神職によるお祓い(おはらい)を受ける天満交友会の男たち。大幣(おおぬさ)が振られる厳かな空気の中、獅子舞奉納を前に心身を清める瞬間。伝統を背負う者たちの静かな決意が、神域の光の中に浮かび上がる情景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

本殿の前では、獅子舞奉納やお弓神事を前に、天満交友会の男たちが神職によるお祓いを受けていた。大幣(おおぬさ)が振られる厳かな空気の中、彼らの表情には、地域の伝統を継承する者としての静かな落ち着きが宿る。

天満の町から天神社の境内へと入り、坂を上っていく獅子舞の一行。シルバーカーを押すお年寄りの後ろ姿が手前に写り込み、祝祭の日が町の日常に溶け込んでいる様子を象徴的に捉えたカット。産土神に見守られた地域の安らぎと熱狂が交差する、天満ならではの情景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

天満の町から境内の坂を上ってくる獅子舞の一行。

天満天神社の境内で、獅子舞を乗せた山車を囲む天満交友会の男たちの後ろ姿。揃いの法被の背には、地域の伝統と誇りを象徴する紋章が白く浮かび上がる。木漏れ日が降り注ぐ参道を、祭りの熱狂へと向かって歩む彼らの連帯感を捉えた情景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
天満天神社の例大祭にて、クスノキとホルトノキが寄り添う御神木の前で、深く拝礼する神職。境内にはためく多数の幟と、厳かに執り行われる神事の静寂が交差し、古くからこの地を守り続ける産土神(うぶすながみ)への深い敬意を感じさせる一瞬。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
天満天神社の例大祭にて、献饌と玉串奉納の神事を終えた後、高橋正樹宮司から神酒(しんしゅ)を授かる参列者。これから始まる獅子舞奉納や弓行事という大舞台を前に、身を清め、神からの力を授かる一瞬の静寂。祭りの核心部へと向かう緊張感と高揚感が交差する情景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

宮司から神酒を授かる参列者たち。これから始まる神事を前に、身を清め、神からの力を授かる一瞬の静寂。

天満天神社の例大祭にて、高橋正樹宮司から神酒を授かった直後の射手(いて)。弓行事を前に、伝統の装束に身を包み、誇らしげな笑みを浮かべる力強い表情を捉えた一枚。那智勝浦の町を背負って的に挑む男の、自信と高揚感が伝わる。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

その直後、伝統の青い装束に身を包んだ射手の顔には、仲間と語らう晴れやかな笑みが溢れた。

神事の合間、神酒を手に柔らかな表情を見せる射手たちの交流。これから始まる弓行事の緊張感を前に、仲間と語らい安堵の表情を浮かべる瞬間。地域の絆が、厳しい神事の中にも温かな空気を作り出している天満天神社の境内。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
天満天神社の弓行事を控え、静かに精神を研ぎ澄ませる射手の横顔。神酒を授かり、伝統の青い装束を纏った男の視線の先には、射貫くべき的がある。祭りの喧騒の中で、一人静かに自らの役割を見つめる決意の表情。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

厳しい儀式の合間に見せる、等身大の表情。こうした地域の絆が、天満の祭りを今日まで繋いできたのだろう。

天満天神社の例大祭にて、高橋正樹宮司に導かれ、弓行事(ゆみぎょうじ)の舞台へと向かう四人の射手(射子)。伝統の青い装束を纏い、背筋を伸ばして歩む彼らの姿から、地域の安寧を願い直径約20cmの的を射抜く大役を前にした、厳かな緊張感が伝わる情景。 | Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

境内に響き渡る古座流の音色

天満天神社の境内に響き渡る、獅子舞奉納の太鼓。バチを握り、真剣な表情でリズムを刻む天満交友会の若衆。その一打一打が祭りの熱狂を加速させ、境内の空気を震わせる。伝統芸能を音で支える、若き継承者の躍動を捉えた一枚。 | Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

神事を終えた一行は、獅子舞を乗せた山車(だんじり)とともに、次なる舞台である神社そばの空き地へと移動を開始する。

天満天神社の獅子舞奉納を彩る、澄んだ横笛の音色。青い法被を纏い、精神を集中させて笛を吹く女性たちの姿。背後では赤い獅子頭が待機し、音と舞が一体となって神前へ捧げられる瞬間の美しさを切り取った情景。 | Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

移動の最中も、天満交友会の若衆が刻む太鼓の響き、青い法被を纏った女性たちが奏でる篠笛の澄んだ音色が鳴っている。

天満天神社の例大祭にて、獅子舞奉納の調べを奏でる横笛(篠笛)の女性。揃いの法被を纏い、祭囃子のリズムに合わせて精神を集中させる凛とした横顔。背景に広がる境内の木漏れ日と、伝統を受け継ぐ若き世代の情熱が交差する美しい瞬間。 | Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
2月の天満天神社の境内に彩りを添える、咲き始めた紅梅の蕾。厳かな神事と獅子舞の熱狂が渦巻く中、春の訪れを静かに告げる自然の営み。紀州の冬の終わりと、新しい季節への期待感を感じさせる、祭りの一景。 | Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

空き地の隅では、咲き始めた紅梅の蕾が春の訪れを告げていた。

直径2メートルの的を見据える一矢

天満天神社の弓行事(ゆみぎょうじ)を前に、直径約20cmの的の前に集結した高橋正樹宮司と四人の射手(森谷正直さん、石橋隼人さん、中根拓さん、竹内虹太さん)、そして祭事役員。伝統の青い装束と赤い宮司の装束が、弓を射る神聖な舞台で一堂に会する歴史的な一枚。 | Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

神社そばの空き地。ここは、先ほどまでの厳かな社殿とは打って変わり、地域の熱狂がダイレクトに渦巻く場となる。

天満天神社そばの空き地で奉納される獅子舞と、ブロック塀に手をかけて身を乗り出すように見守る観客や子供たちの後ろ姿。神社の厳かな雰囲気とはまた違う、地域の広場が祝祭の熱狂に包まれる一瞬。背景の奉納幟と山々の緑が、伝統芸能と人々の暮らしが共生する紀南の祭りの姿を物語る。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

ブロック塀に手をかけ、身を乗り出すようにして獅子舞を見つめる観客の子供たち。その背中越しには、日の丸の扇子を広げて勇壮に舞う獅子の姿。

天満天神社そばの空き地で、日の丸の扇子を広げて勇壮に舞う獅子。見守る地域住民の背中越しに、高く掲げられた奉納幟と伝統芸能が一体となる。社殿を離れた生活の場で繰り広げられる、例大祭の最高潮の熱気と躍動を捉えた一景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

高く掲げられた奉納幟(のぼり)と緑を背景に、社殿を離れた生活の場で繰り広げられる伝統芸能は、より一層の躍動感を放つ。

天満天神社そばの空き地で、獅子舞の調べに合わせて太鼓を打ち鳴らす男性。青い法被を纏い、無我の境地でバチを振るうその表情から、祭りの鼓動が伝わる。伝統を音で支える打ち手の「動」と「静」が同居した、迫真のポートレート。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

獅子舞の調べに合わせ、無我の境地で太鼓を打ち鳴らす男性。青い法被を纏い、バチを振るうその迫真の表情からは、祭りの鼓動がダイレクトに伝わってくる。

神社そばの空き地に設けられた射場へと入場する射手(射子)。伝統の青い装束を端正に纏い、一歩ずつ的の前へと進む。これから始まる弓行事の緊張感を前に、凛とした佇まいで精神を整える、神事の導入部を捉えた静謐な一枚。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

やがて、空き地に設けられた射場(しゃじょう)に、伝統の青い装束を纏った四人の射手が入場する。それまでの賑やかな空気は一変し、直径約2メートルの的を前に、刺すような緊張感が漂い始めた。

空き地に立てられた奉納幟の前で、二人の射手が並び弓を構える緊迫の瞬間。直径約20cmの的を見据え、一射に魂を込める男たちの姿が、天満天神社に受け継がれる武芸と信仰の力強さを物語る。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

二人の射手が並び、弓を構える。大きくしなる弓を引き絞り、全神経を的に集中させるその姿は、天満に受け継がれる武芸と信仰の力強さを物語っている。

大きくしなる弓を引き絞り、全神経を集中させて的に狙いを定める射手。神社そばの空き地に満ちる観衆の静寂の中、伝統の装束を翻して放たれる一矢に、地域の安寧と五穀豊穣への願いが宿る。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

静寂の中、放たれた一矢が的を射貫くたび、周囲を取り囲む観衆からは大きな歓声が起こる。

神社そばの空き地で行われる弓行事にて、砂山の前にしゃがみ込み、儀式的な所作を行う射手。4回繰り返される奉納の合間、刺された棒や矢の状態を確認するような、一つ一つの作法を重んじる神事の細部を捉えた一枚。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
祭りの喧騒の中、お揃いのボーダー柄を着た姉弟が織り成す視覚的リズム。手前で大きくボケる姉の背中越しに、弟がその様子を静かに伺う。背景に置かれた白黒の「的」の円紋と、子供たちが纏うボーダーの直線が、モノトーンの対比となって画面全体に芸術的なエコーを響かせる。被写体の視線と幾何学模様が交差する、静謐で構成美に満ちた一瞬。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

祭りの最中、その光景を見つめる子供たちの姿もあった。お揃いのボーダー柄を着た姉弟。背景に置かれた的の円紋と、彼らが纏うボーダーの直線が、モノトーンの対比となって不思議な構成美を描き出している。

弓行事の合間、装束を端正に纏ったまま晴れやかな笑顔を見せる射手。厳しい神事の緊張感がふっと和らぎ、無事に一射を終えた安堵感と、祭りを心から楽しむ地域の人々の表情が交錯する瞬間。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
神社そばの空き地で行われる弓行事の合間、傍らに置かれた弓の前に跪き、状態を確認する射手。 一射ごとに繰り返される、道具への敬意と神事への集中を重んじる丁寧な所作を捉えた一枚。空き地の土煙と奉納幟が、祭りのリアリティを物語る。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

厳かな神事の合間に見せる、射手たちのふとした笑顔や、道具の状態を丁寧に確認する所作。

二本の矢を高く掲げ、真っ直ぐに見つめる射手の横顔。合計4回行われる奉納のうち、一射一射に魂を込め、道具と自己を一体化させる伝統儀式の厳かさを捉えたポートレート。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

空き地という日常の空間が、彼らの立ち振る舞いによって、歴史を紡ぐ神聖な場へと昇華されていた。

空き地の射場で、深く腰を落として同時に弓を構える二人の射手。背景の奉納幟が風に揺れる中、生活の場が極限の緊張感に包まれる、弓行事クライマックスの躍動感溢れる一景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
弓行事の最中、掲げた弓矢を凝視し精神を研ぎ澄ませる射手のモノクロポートレート。色が消えた世界で、射手の表情と道具の質感が際立ち、一射にすべてを賭ける神事の深淵を物語る。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
砂山の前で弓を掲げ、奉納の所作を行う二人の射手のモノクロ風景。背景に並ぶ役員たちの静かな見守りと相まって、空き地という日常の空間が、歴史を紡ぐ神聖な場へと昇華された瞬間。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
弓行事の最終射、低い構えから一斉に弓を引き絞る二人の射手のモノクロショット。極限まで高まった緊張感と、静寂を切り裂く直前の躍動感が、コントラストの強い白黒の世界で鮮烈に描かれる。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
モノクロームの世界で、自身の弓の状態を厳かに確認する射手。一射ごとに繰り返される点検の所作は、道具への敬意と神事への深い没入を象徴する。背景の的が、これから放たれる一矢の緊張感を際立たせる。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
神事の最中、伝統に則った所作として深く礼を捧げる青い装束の射手。空き地を舞台に繰り広げられる弓行事において、一射ごとに示される誠実な礼節と、武芸に宿る美しさを捉えた一枚。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

空を舞う鳶と熱狂の餅まき

弓行事が行われる那智勝浦の空を優雅に舞う鳶(トビ)。祭りの喧騒と神事の緊張感を見守るかのように旋回する姿が、天満天神社の神域に漂う自然の息吹を感じさせる。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

お弓神事が佳境を迎える頃、那智勝浦の空には数羽の鳶(トビ)が優雅に円を描いていた。
祭りの賑わいと神事の緊張感を見守るかのように旋回するその姿が、天満天神社の神域に漂う自然の息吹を感じさせる。

弓行事の最中、ふとした瞬間に晴れやかな笑顔を見せる射手。張り詰めた集中力が必要な神事の合間、地域の人々と共有する祭りの喜びがその表情から溢れ出す。伝統を担う者の等身大の魅力を捉えた一枚。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
弓行事の開始前、砂山が築かれた神域の土を踏みしめ、その感触を足裏で確かめる射手。 背後に並ぶ役員たちの静かな見守りの中、大地のエネルギーと一体化し、一射にすべてを賭ける精神を整える。伝統的な青い装束が映える、静謐な祈りの瞬間。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026
最後の一矢を放ち、弓立てへと戻る射手の凛々しい姿。その表情には伝統を完璧に遂行した者だけが持つ不敵な自負と誇りが滲み、那智勝浦の空き地に漂う神事の余韻を「男の背中」で体現している。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

最後の一矢が放たれ、伝統の大役を完璧に遂行した射手の表情には、自信と誇りが滲んでいた。

神事を終えた二人の射手が、期せずして同時に袖を掴み、装束を整える瞬間。偶然が生み出した鏡合わせのようなシンクロニシティが、長年の阿吽の呼吸と、奉納を終えた直後の清々しい緊張感の緩和を象徴的に描き出す。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

期せずして同時に装束を整える二人の射手の姿は、長年の阿吽(あうん)の呼吸を感じさせ、奉納を終えた直後の清々しい緩和を象徴している。

天満天神社例大祭のフィナーレを飾る、熱狂の餅まき。高台から放たれる白い餅を求め、笑顔で手を伸ばす地域の人々。弓行事を終えた射手や役員たちと住民が一体となり、一年の無病息災を願う祭りの最高潮の瞬間。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

例大祭の最後を飾るのは、和歌山の祭りには欠かせない「餅まき」だ。高台から放たれた白い餅を求め、笑顔で手を伸ばす地域の人々。

天満天神社の例大祭で、餅とともに「食パン」が宙を舞う熱狂の餅まき。高台から放たれる福を求めて地域住民が一体となる、那智勝浦の冬の活気溢れる一景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

天満交友会によって投げられるのは、通常の丸餅だけではない。直径10cmを超える大判サイズの餅や、時には食パンまでもが宙を舞う。
「こっちまで届いてへんで~!」と餅を求める声が上がり、住民たちが押し寄せ、会場は最高潮の賑わいを見せる。神事を終えた射手や役員たちも、住民と一体となって一年の無病息災を願った。

朱色の玉垣に囲まれた、天満天神社例大祭の厳かな斎場(さいじょう)。弓行事や獅子舞が奉納されるこの聖域には、那智勝浦の神々への深い敬意が込められている。神事の余韻が漂う中、静かに佇む仮設祭壇の美しい情景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

朱色の玉垣に囲まれた斎場(さいじょう)には、神事の余韻が静かに漂う。

天満天神社そばの空き地に咲く、逆光に透ける可憐な梅の花。奉納される弓行事のすぐ傍らで、那智勝浦に訪れた春の柔らかな光と穏やかな空気感を伝える一景。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7 | 2026

傍らでは、逆光に透ける可憐な梅の花が、那智勝浦に訪れた春の柔らかな光を伝えていた。

KUMANO Historical Shot:宵宮の記憶

宵宮の夜、天満神社の拝殿で静かに奉納される獅子舞。畳の上に置かれた御供え物と、寒さを凌ぐストーブが置かれた拝殿内。神と人が一つの空間で冬の夜を共にする、那智勝浦の伝統行事ならではの親密な空気感。|  Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7

kumanokodonetが記録したのは、本宮の光景だけではない。
2024年の宵宮、天神社の拝殿で奉納された獅子舞の記憶もまた、この祭りのアーカイブには欠かせない。

拝殿の暗がりに浮かび上がる獅子頭のクローズアップ。大きく開かれた口と剥き出しの歯、そして背後で操る天満交友会の若手の眼差し。古座流の荒々しさと、神社建築の静謐さが交差する迫真の記録。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7

拝殿に浮かび上がる獅子頭のクローズアップ。

宵宮、天満天神社の拝殿で最高潮に達する獅子舞の奉納。激しく旋回する獅子の動きを捉えた流動的な描写が、天満交友会が継承する古座流の荒々しさと、夜の境内に渦巻くエネルギーを鮮烈に描き出す。伝統が熱狂へと変わる瞬間の記録。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7

激しく旋回する獅子の動きをモノクロで捉えると、天満交友会が継承する「古座流」の荒々しさがより強烈に際立つ。

拝殿に響く笛の音に合わせ、激しく躍動する宵宮の獅子舞。モノクロームの階調が、歴史を刻む神社の柱と舞い踊る獅子の残像を鮮烈に描き出し、天満交友会が継承する古座流の「動」を際立たせる。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7

夜の天神社に響く笛の音に合わせ、神と人が一つの空間で夜を共にする、神聖な空気がそこにはあった。

2024年の宵宮、天満の町内を巡る「地下まわし(じげまわし)」。夜の静寂の中、笛の音色に導かれ、街灯に照らされた路上で舞う獅子。拝殿奉納とは異なる、地域の人々の生活圏に神聖な空気が溶け込む瞬間を捉えたモノクロームの記録。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7

また、宵宮の夜から翌日まで行われる「地下回し(じげまわし)」では、獅子舞の一行が町内の商店や事業所を巡り、商売繁盛を祈願する。

2024年の宵宮、地下まわしで玄関先を訪れた獅子舞と、それを見守る天満交友会のメンバー。獅子を操る者、奏でる者、そして支える仲間たちが一体となり、地域住民の無病息災を願う。天満天神社の例大祭を支える保存会の強い絆と、伝統継承の現場を捉えた温かな一幕。| Tenma Tenjinja, Nachikatsuura, Wakayama | SONY α7

街灯に照らされた路上で舞う獅子。それを見守る保存会のメンバー。
伝統を支える者たちの強い絆と、地域住民の生活圏に神聖な空気が混じり合う瞬間。

過去から現在、そして未来へと、天満の祭りはこうして紡がれ続けていく。

天満天神社(那智天満)の参拝情報

所在地
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満308
例祭日
2月25日(直前の日曜日に斎行)
特殊神事
お弓神事(例祭日に併せて奉納)
アクセス
JR紀勢本線「紀伊天満駅」より徒歩約1分
問い合わせ先
0735-52-1646(勝浦八幡神社 ※本務社)

天満天神社例大祭|和歌山那智勝浦町|写真家 kumanokodonet

写真家 kumanokodonet:熊野を拠点に、紀伊半島の聖域を記録する揺るぎない専門性と美学

和歌山県新宮市(Shingu City)を拠点に活動。新宮市観光フォトコンテスト入賞や那智勝浦町(Nachikatsuura)での最優秀賞受賞、さらにFlickr Explore選出など、国際的・客観的な評価を持つ写真家。中判デジタル(Medium Format Digital)FUJIFILM GFX による圧倒的解像度と、35mm銀塩フィルム(Film Photography)の有機的な階調を高度に制御。「ガードレールのない風景」に宿る剥き出しの美しさや、神域の緊張感の中に現れる光の干渉(フレア)を意図的に描き出し、歴史と現代が交差する熊野(Kumano)の「空気感」を永遠のアーカイブとして固定する、極めて稀有な表現者である。

紀伊半島(和歌山・三重)エリア、熊野地方でのポートレートモデル求人・被写体募集(Model Wanted)

新宮市(Shingu)を軸に、那智勝浦町(Nachikatsuura)、三重県熊野市(Kumano City)、本宮町(Hongu)、串本町(Kushimoto)、古座川町(Kozagawa)、紀宝町(Kiho)、御浜町(Mihama)、そして尾鷲市(Owase)まで。kumanokodonetでは、20代・30代を中心に、表現を志す女性のための撮影モデル求人・副業案件(Job/Recruitment)を随時受付中。 写真家(カメラマン)として、Kodak Portra 400(ポートラ400)が紡ぐ柔らかな質感や中判カメラによる重厚な描写を用い、数十年後も価値を失わない「報酬あり」のお仕事としての作品制作を行っている。フィルムカメラによる特別な撮影体験を希望する方は、詳細は「モデル募集」を参照。

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