毎年2月2日と10月2日に執り行われる、世界遺産・花の窟神社 (三重県熊野市) のお綱掛け神事。
高さ45mの岩窟へ全長170mのお綱を渡す祭典の模様、および神事に携わる巫女や氏子たちの姿を記録した。
花の窟神社の基本情報 (アクセス・参拝データ)
- 所在地
- 三重県熊野市有馬町130
- 御祭神
- 伊弉冊尊・訶遇突智尊
- 例祭日
- 2月2日・10月2日 (お綱掛け神事)
- アクセス
-
【車】JR熊野市駅から車で約5分。
【電車】JR熊野市駅より徒歩約20分。 - 駐車場
-
あり (無料。約35台。トイレあり)
ストリートビューで周辺を確認する
- 参拝時間
- 自由
- 備考
- 日本最古の神社。社殿を持たず岩窟を御神体とする世界遺産
- 問い合わせ先
- 0597-89-2881 (花の窟神社 社務所)
参進と巫女の行列

お綱掛け神事開始前の境内では、氏子たちの手によって「三流の幡 (みながれのはた) 」に寒椿が飾り付けられる。


神事に参加する巫女たち。

花の窟神社の石碑の傍らで待機する、白装束の「上り子 (のぼりこ) 」と氏子たち。

神事の開始前に談笑する巫女たちの姿。


午前9時54分。宮司と神職が参道の脇に立ち、拝礼を捧げる。






神職の先導により、巫女たちの列が参道を進み、御神体の麓へと向かう。
上り子の修祓とお綱の引き上げと引き出し

高さ45mの断崖へ挑む前に、お祓いを受ける上り子。

上り子たちが登り始めてから15分ほどで、参拝客の視線が上空へと向けられる。


岩窟の頂上から、お綱の先導役となるロープがゆっくりと降りてくる。

頂上から届いたロープを、地上で待つ氏子たちが境内に置かれたお綱へと結びつける。

合図とともに、170mのお綱が上空へと引き上げられ始める。

お綱が拝殿前から引き出される。ここからは、氏子だけでなく、その場に集まった参拝客も一体となってお綱を支える。


花の窟神社の前を走る国道42号線。神事の間、一時的に封鎖された道路の上を、お綱を担いだ人々の列が進んでいく。
七里御浜でのお綱引き

国道を渡ると、目の前には七里御浜が広がる。
波打ち際には、カメラを構える人や神事の行方を見守る人々が集まる。

氏子の先導により、大綱の列が砂利浜を進む。参加者が一丸となって170mの大綱を波打ち際まで真っ直ぐに引き出す。


海へと引き出されたお綱は新宮側へと向きを変え、再び国道側へと移動する。

御神体の頂上にいる上り子の指示に従い、お綱を岩窟沿いの塔にある凹みへ掛けるため、氏子や参加者がお綱を引いたり戻したりして位置を調整する。


お綱が所定の位置に掛けられた後、堤防にいる氏子へとお綱が渡される。竹竿を使用してお綱を操作し、柱へと縛り付けて固定する作業をおこなう。

お綱掛けが終わり境内に戻ると、お綱に吊るされた約10mの「三流の幡 (みながれのはた) 」が見られる。
これは季節の花々で飾られ、日本神話における三柱の神々を表している。
- 素戔嗚尊 (すさのおのみこと) : 地上界の神
- 天照大御神 (あまてらすおおみかみ) : 太陽の神
- 月読命 (つくよみのみこと) : 月の神
例大祭の神事

境内にて神事が執り行われる。御神体である岩窟を背に、神職たちが一拝の拝礼を捧げる。

続いて、神饌が次々と手渡されていく献饌の儀。古くから伝わる作法に則り、厳かにおこなわれる。

神事を彩る、巫女たちによる奉納演舞。
「浦安の舞」では、扇を手にした巫女たちが祈りを捧げる。

続いて披露される「豊栄の舞」では、巫女たちが季節の花を手に、御神体の岩窟を背に舞を奉納する。

祭儀の締めくくりとして、神職が御神体の前で玉串を捧げる。
神事終了後の境内、餅の配布

新たに掛け替えられたお綱の下、御神体にそっと手を触れる参拝客の姿。

御神体の岩肌に「三流の幡」の影が落ちる。


上り子たちが祝いの餅を配布する。

鳥居を出る際、神前へ最後の一礼を捧げる巫女。

役目を終え、境内を去る巫女の後ろ姿。

風に揺れる三流の幡。
花の窟神社の周辺地図・駐車場
- 駐車場
-
あり (無料。約35台。トイレあり)
ストリートビューで周辺を確認する
お燈まつり | 538段の石段を駆け下りる火の竜
和歌山県新宮市の神倉神社にて、毎年2月6日に執り行われる「お燈まつり」。
約1,600人の上り子が松明を手に、538段の石段を駆け下りる火祭り。



