Queen of Kumano: The Noble and Elegant Monarch of the Secret Forest
- 所在地
- 和歌山県内、熊野の深淵なる山頂(Secret Sanctuary in the mountains of Wakayama)
- 被写体
- 熊野の女王(The Queen of Kumano) / 巨大な原生林の主
- コンセプト
- 気高さと優美さ、生命の循環(Dignity, Elegance, and the Cycle of Life)
- 使用機材
- FUJIFILM GFX / Classic Neg.(Digital Medium Format)
熊野の神聖な森の頂に鎮座する、圧倒的な存在感を放つ巨木「熊野の女王(Queen of Kumano)」。人知れず君臨するその姿を、中判デジタル GFX の極限の描写力で記録。側近のように寄り添う倒木や、再生する生命の息吹。土地の底知れなさを象徴する、熊野のもう一つの真実である。

人知れぬ聖域への入り口|二本の巨樹に選別される「覚悟」
「何をしに来た?」
眼前に立ちはだかる二本の巨樹が、そう問いかけてくるようだ。 ここは山の頂に近い、熊野の神聖な森。
日中でも差し込む光はわずかで、厳粛な空気が、足を踏み入れる者を選別している。
覚悟のない人間は、立ち入ることすら許されない。

一歩足を踏み入れば、緑豊かな世界。
いかに熊野といえど、これほどまでに豊かな森は稀有だ。
生命の循環が剥き出しになる森|死してなお大地に刻まれる存在感

岩石のように見える塊は、巨大な倒木の根だ。
死してなお、圧倒的な存在感を大地に刻み込んでいる。

見たこともないような、異形のキノコさえ息づいている。

頂上に辿り着いた。
白いドレスを纏った表現者がひとり、舞を踊っていそうな、神聖な広場が目の前に広がる。


折れた巨木が、その身を挺して新しい生命を宿している。

「よう」と、こちらに挨拶をしているようにさえ見える。

この、生命の循環が剥き出しになった光景が好きだ。

個性的な巨木たちを撮り終え、満足して帰路につこうとしたとき、
ふと、この森の“主(ぬし)”に出会っていないことに気づいた。
これまでに見た巨樹のどれかが主だったのか。
いや、そこまでの存在感を放つものはいなかった。
「また主を求めて、来ることになるのか」
そう考えながら歩を進めていた、その帰り道——
熊野の女王(Queen of Kumano)|本能が告げる「森の主」との対峙

いた。
森の奥に、とてつもない気配を放つ存在が。

「熊野の女王か……」
対峙した瞬間、理屈より先に、本能がそう告げてきた。
巨大で、優美で、そして圧倒的だ。

その存在感は、熊野三山にも引けを取らない。
これほどの存在が、人知れず森の奥深くに立っているという事実。
熊野という土地の底知れなさに、圧倒された。
女神を待つ女王の傍らで|次なるポートレートへの誓い

女王の足元には、彼女に劣らぬほどの巨木が倒れていた。
まるで、死してなお女王を護り続ける側近のように。
いつか、この女王にも倒れる日が来るのだろうか。
そう思うと、胸の奥がざわついた。
その時が来る前に、どうしてもこの場所でポートレートを撮りたい。
誰も見たことのない、神聖な一枚が撮れるはずだ。
そのためには、女王に負けないオーラを持つ“熊野の女神”を見つけなければならない。
必ず見つけて、連れて来る。
女王、あなたが倒れるその日までに。

更なる「秘密の熊野」への招待状
この森の主と対峙し、その優美な威厳に触れたなら。
熊野が隠し持つ、さらなる「異世界」と「聖域」の記憶を、その目で確かめてほしい。
「KUMANOS」:緑と苔に支配された、SF的異世界の深淵へ。
「山そのものが神である場所」:畏怖の念を抱かせる、古の神域へ。




