
あぁ、もう何度訪れただろう。見慣れた桑ノ木の滝への道中そう呟く。
新宮市街地からのアクセスの良さから風景撮影にポートレート撮影にと、よく訪れる場所のひとつだ。
そんな桑ノ木の滝だが、訪れるたびに道中が荒れていく・・・
大雨や台風の影響で川岸が浸食され、昔の植林がどんどん倒れているのだと思う。


今になって思えば帰郷した頃は新宮市が力を入れて整備してまだ間もなかったのかもしれない。
木道などもとても綺麗で、贔屓目なしに見ても“森の天使が舞い降りてきそう”な道だった。
「ここは熊野の仁淀川と呼ばれているんだよ」と誇らしげに語っていたおじいさんは元気にしているだろうか。

それでも新宮市街地から車で約10分、遊歩道を約15分歩くだけで、「日本の滝100選」にも選ばれているこの美しい滝に出会えるのだから、桑ノ木の滝ならびに熊野の大自然には感謝するほかない。
ちなみに道中にはハート型に見える切り株がある。

桑ノ木の滝は帰り道も楽しい。
荒れてきたとはいえ、マイナスイオンたっぷりな世界に違いない。





美しい。

この出口のような小径はとても絵になるからいつも撮ってしまう。